Codex Alimentariusの表示: 国際的なベースライン
CAC/GL 2-1985は数十か国の栄養表示の下限を定めています。Codexガイドラインが求めるもの、NRVの仕組み、そしてそれが自社に及ぶ場面。
自国に詳細な栄養成分表示規則がない国にとって、基準点となるのはほぼ必ずCAC/GL 2-1985、すなわちFAO/WHOのCodex Alimentarius委員会が公表した『Guidelines on Nutrition Labelling』です。Codexのテキストはそれ自体が直接の拘束力を持つ法ではありませんが、世界貿易機関が食品規格を扱う際の土台となっており、数十の国内規則がCodexガイドラインをそのまま採用するか、その構成を写しています。米国型、EU型、中国型のいずれの制度も持たない市場へ輸出する場合、事業者が従うよう求められる可能性が最も高い形式は、Codexのベースラインです。
Codex Alimentariusがラベルに求めるもの
このガイドラインの中核となる栄養素表示は、委員会が2010年代前半にテキストを強化して以降、事実上すべての包装食品に推奨されており、栄養クレームまたは健康クレームを行う場合には必須となります。対象は次のとおりです:
- エネルギー、キロジュールで表示(キロカロリーの併記が一般的)
- たんぱく質
- 利用可能炭水化物、および総糖類
- 脂質、および飽和脂肪酸
- ナトリウム(採用国によっては食塩として表示)
それ以外の栄養素についても、クレームを行う場合には事業者が表示しなければならず、各国は必須項目を国内で追加できます。トランス脂肪酸と食物繊維は追加されることの多い項目です。表示の基準は100 gあたり、100 mlあたり、1回分あたり、またはその両方で、どれを用いるかは国内での実施方法によります。国際的には100 gあたりが主流です。当社の比較記事100 gあたり表示と1回分あたり表示の比較が、その得失を解説しています。
Codex NRVs: 国際的な参照値
Codexは、割合表示に用いる独自のNutrient Reference Values(栄養素参照値)を定めており、これは二つの系統に分かれます: NRVs-R(必要量)はビタミン、ミネラル、たんぱく質を対象とし、NRVs-NCD(非感染性疾患リスク)は摂取を抑えるべき栄養素を対象とします。後者には、飽和脂肪酸で20 g、ナトリウムで2,000 mg程度の参照値が含まれます。東南アジア、中東、アフリカで用いられているものを含め、多くの国内NRV表はCodexの一覧から引き写されるか、これと整合させられています。米国のDaily Valuesとは、数値と考え方の両面で異なります。詳しくはRDA、DV、NRVの比較をご覧ください。委員会はNRVを定期的に追加・改訂しているため、事業者は最新のCodexテキストではなく、仕向け先の市場が実際に採用している版の表に計算を合わせてください。国内での採用は通常、委員会から数年遅れます。
実務でCodexのベースラインに出会う場面
- 直接採用:アフリカ、カリブ海地域、太平洋地域の多くの国が、国内の食品法でCodexガイドラインを参照しており、そのまま引き写している例もあります。
- Codexを土台とする地域規格:湾岸諸国のGSO 2233や、ASEANおよびアフリカの各種地域テキストは、言語要件などの現地要件を加えつつ、Codexの構成を踏襲しています。
- 輸入書類:現地法が手薄な場合でも、輸入業者や小売業者が契約上のベースラインとして「Codex-compliant」な栄養表示を求めることが多くあります。
- 紛争処理上の参照:WTOのSPS協定およびTBT協定の下では、Codexに整合した国内措置は正当性が推定されます。規制当局が時間とともにCodexへ寄っていくのは、このためです。
Codexと主要な各国制度の比較
| 項目 | Codex CAC/GL 2-1985 | 米国の21 CFR 101.9 | EU 1169/2011 |
|---|---|---|---|
| 表示の基準 | 100 g/mlあたり、1回分あたり、またはその両方 | 1回分あたり(RACC) | 100 g/mlあたり |
| エネルギーの単位 | kJ表示(kcalを併記) | 「Calories」 | kJとkcal |
| 参照値 | Codex NRVs | Daily Values | Reference Intakes |
| 規定されたレイアウト | 図形的な形式の指定なし | 厳格な組版仕様 | 表形式を推奨、文字サイズの下限あり |
実務上の最大の違いは、図形的な形式が規定されていない点です。Codexベースラインのラベルは、ピクセルではなく内容によって定義されます。そのため輸出者には柔軟性が生まれ、輸入業者には自社の体裁を課す余地が残ります。
Codexベースラインのラベルを効率よく作る
Codexに整合した市場は同じ中核表示を共有しているため、100 gあたりの栄養データを一組きれいに整えておけば、書式と言語を変えるだけで多くの国に使い回せます。レシピと集計は一か所にまとめてください: NFLレシピは100 gあたりのプロファイルを自動で維持します。そのうえで、仕向け先ごとの形式を対応国一覧から出力できます。国ごとにラベル制作を一から発注するより、はるかに安く済みます。翻訳の手間も見た目ほど大きくありません。Codexの栄養素名は言語ごとの短い用語集に対応づけられるため、ローカライズは書き直しというより表の参照に近い作業です。
よくある質問
Codexへの適合だけで法的に十分ですか?
国内法がそう定めている場合に限られます。Codexは参照規格です。仕向け先の国に独自の規則があれば、その規則が優先します。事業者はCodexを土台となる最低線として扱い、その上に言語、参照値、形式といった国内要件を重ねてください。
Codexはラベルに%NRVの割合表示を義務づけていますか?
中核となる要件は数値による表示です。NRVに対する割合の表示も規定されており、特にビタミンとミネラルで広く採用されていますが、これを必須とするかどうかは各国の実施規定が決めます。
Codexは前面表示をどう扱っていますか?
Codexは近年、前面の栄養表示について別個の指針を採択し、単一の方式ではなく原則を定めました。各国の制度(Nutri-Score、警告八角形、星評価)がいずれもCodexとの整合をうたいながら分岐し続けているのは、このためです。
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